「茉由(まゆ)ちゃん、今日はママに会えてよかったね。明日もまた来るって言ってたよ。ねんねの時間と被らないといいねえ」
名前が付けられて間もない茉由ちゃんに話しかけながら、新生児用よりさらに小さなサイズのおむつを付け替える。
茉由ちゃんは大きな黒目に天井のライトの光をキラキラと映し、ご機嫌に細い手足を動かしている。
ベビー特有のぎこちない動きがとても愛らしい。
茉由ちゃんはとても活発な女の子で、泣き声も他のベビーより大きい。
体重は順調に増えてきているし、無呼吸でモニターが反応することもほとんどなくなったから、もう少ししたら退院の目処がつくかな。
早くご両親とおうちで過ごせるようになるといいな……。
「菜乃花、そろそろ行かないと間に合わなくなるよ」
「え?」
同僚の松田理沙(まつだりさ)に声をかけられ、壁掛け時計に目をやる。
十八時二十分すぎだ。
「本当だ、もうこんな時間……」
今日は看護師仲間の女の子たちと一緒に夕食を食べることになっている。
十九時の約束なのに、時間を全く気にしていなかった。
名前が付けられて間もない茉由ちゃんに話しかけながら、新生児用よりさらに小さなサイズのおむつを付け替える。
茉由ちゃんは大きな黒目に天井のライトの光をキラキラと映し、ご機嫌に細い手足を動かしている。
ベビー特有のぎこちない動きがとても愛らしい。
茉由ちゃんはとても活発な女の子で、泣き声も他のベビーより大きい。
体重は順調に増えてきているし、無呼吸でモニターが反応することもほとんどなくなったから、もう少ししたら退院の目処がつくかな。
早くご両親とおうちで過ごせるようになるといいな……。
「菜乃花、そろそろ行かないと間に合わなくなるよ」
「え?」
同僚の松田理沙(まつだりさ)に声をかけられ、壁掛け時計に目をやる。
十八時二十分すぎだ。
「本当だ、もうこんな時間……」
今日は看護師仲間の女の子たちと一緒に夕食を食べることになっている。
十九時の約束なのに、時間を全く気にしていなかった。



