極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む

「すみませんっ重ね重ねご迷惑を」

 へこへこと頭を下げる。

「これに懲りて酒は少し控えるんだな」
「そうします……というかもう二度と飲みません」
「二度とは言い過ぎだぞ」
「いえ、そのくらいの心持ちでいないと」

 先生はくっくっと笑っている。
 私、そんなに面白いことを言っただろうか。
 篠宮先生は医療スタッフに対してあまり笑う印象はないから、なんだか意外だ。
 会話をしているうちに、車は今朝見たマンションの地下へと入っていった。
 ……え?マンション?
 少し戸惑ったけれど、どこかの店にふたりで入って他の職員に見られて、変な噂が立つのはまずい。
 篠宮先生はただでさえその容姿とスリムな長身で目立つのだ。
 自宅で話すのが一番安全だろうと思い改めた。
 部屋に入ると、先生はジャケットを脱いでソファに座るよう促した。
 私は「失礼します」とおずおずと座る。
 先生はL字のソファの角を挟んで腰掛け、背もたれに寄りかかった。