極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む

「二日酔いは大丈夫なのか?」
「はい、おかげさまで。ご迷惑ばかりおかけして本当に申し訳ありませんでした」

 運転している先生には見えないと思いつつ大きく頭をさげると、ふっと小さい笑い声が空気を揺らした。

「半口開けて気持ちよさそうに寝てたぞ」
「は、半口……」
「いつよだれを垂らすかと思ってた」
「た、垂らしましたか?」

 先生は意地悪に口角を上げ、「どうかな」とちらりとこちらを見た。
 うう……そんな姿を見られていたなんて恥ずかしすぎる。
 異動だとかクビだとか以前に、篠宮先生は私の憧れのひとなのだから、先生の前で失態を晒したくない。
 ……もう遅いか。
 そういえば私、先生のマンションに着いたときの記憶も全くない。

「先生、もしかして私を部屋に運んでくださったんですか?」
「当然だろう。他にどうすればいいんだ」

 血の気が引いた。
 私今何キロあるんだっけ?
 しかも昨夜は飲みながらおつまみもけっこう食べたはずだから……。
 ああ、恥ずかしい。