極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む

 会話をしているうちに、車は今朝見たマンションの地下へと入っていった。
 ……え? マンション?
 少し戸惑ったけれど、どこかの店にふたりで入って他の職員に見られて、変な噂が立つのはまずい。篠宮先生はただでさえその容姿とスリムな長身で目立つのだ。自宅で話すのが一番安全だろうと思い改めた。
 部屋に入ると、先生はジャケットを脱いでソファに座るよう促した。私は「失礼します」とおずおずと座る。先生はL字のソファの角を挟んで腰掛け、背もたれに寄りかかった。
「それで、話というのは?まあ検討はつくが」
「検討がつく?」
「いわゆる一夜の過ちがあったかどうかだろう?そんなものはない。君は熟睡していたし、俺のほうは素面だったからな」
「あ、いえっそうじゃなくてっ」
 つい強い口調になり、先生は少なからず驚いた様子で黙った。
 心臓が早鐘を打っているのを感じる。けれど、聞かないわけにはいかない。鍵を返すだけだったらあの場で済んだものを、わざわざ部屋にまで入れてもらっているんだから。
 ごくりと唾をのんで、思い切って尋ねる。
「……身体、見ましたか?」
 先生は不思議そうに首を傾げた。
「過ちはないと言っただろう」
「あの、それはわかるんですが……」
「シャツの首元が苦しそうだったから、上のボタンをいくつかはずした。そのとき多少下着は見えたが」
 これはホッとしていいものなのか否か。直に肌が見られたわけではないとしても、下着だってよく見れば気づかれてしまうはず……。