目の前には屋上の扉前で出会った新入生がいた。

1枚の紙を持ってフリーズしている。

その紙に書いてある文を読んだか聞くと
首を横に振ったが多分見てる。

拾ったら確実に目に入る。

やってしまった。

〝太〇治が恥の多い生涯を送ってきたというなら、私はクソみたいな人生を送っています。なのだろうか。夏目〇漱石が吾輩は猫である 名前はまだない。と書くならば、私はワタクシは人間である。名前はあるけど育ちが悪くて名乗れるようなものではない。だろうか。〟

〝メロスが激怒するならば
その対象は私だろう。〟

と、書いてある紙を見られてしまった。

国語の時間にどうも眠たくなったけど、
寝るに寝れなくてイライラした自分を恨みたい。

まあ、お気に入りの文章ではあるが…
人に見られるのはもってのほかだ。