初めての昼休みは屋上に行くと決めていた。 屋上に行って何をするかは決めてない。 とりあえず、ただなんとなく、 少しでもクラスメイトと距離を置きたかった。 教室という箱から抜け出したかった。 心臓の音がよく聞こえる。 僕は今、空に向かって走っている。 屋上に行くだけだ。 それだけなのに、なぜこんなにも期待しているのだろうか。 あと1階。 あと数十段で辿り着く。 この世はとても広くて、でも、とても小さいのだ。