「ああ、えっと……違うんだ。彼女にはその……昔お世話になったんだ。そういう縁もあって、一緒に旅行をしているというだけで」
「男女二人きりで、ですか?」
「し、使用人や護衛だっている。二人きりという訳ではないさ」
こちらが何か言う前から、アルペリオ兄様は言い訳を始めていた。
その声は震えている。私に彼女とここに来ているということを知られるのは、兄様にとっても一応気まずいことであるようだ。
「まあ、アルペリオにとって私は姉のような存在でしょうかね……少し年が離れているように思えるかもしれませんが、それが事実です。レミアナ嬢、あなただってアルペリオのことを兄のように慕っていたのでしょう? それと同じですよ」
「アルペリオ兄様、そうなのですか?」
「あ、ああ、そういうことさ。彼女とはなんでもない。なんでもないとも……」
アルペリオ兄様は、私からゆっくりと目をそらした。
「男女二人きりで、ですか?」
「し、使用人や護衛だっている。二人きりという訳ではないさ」
こちらが何か言う前から、アルペリオ兄様は言い訳を始めていた。
その声は震えている。私に彼女とここに来ているということを知られるのは、兄様にとっても一応気まずいことであるようだ。
「まあ、アルペリオにとって私は姉のような存在でしょうかね……少し年が離れているように思えるかもしれませんが、それが事実です。レミアナ嬢、あなただってアルペリオのことを兄のように慕っていたのでしょう? それと同じですよ」
「アルペリオ兄様、そうなのですか?」
「あ、ああ、そういうことさ。彼女とはなんでもない。なんでもないとも……」
アルペリオ兄様は、私からゆっくりと目をそらした。



