「妹にしか思えない」と婚約破棄したではありませんか。今更私に縋りつかないでください。

 私達は、町の味の濃い定食屋にいる。
 なんとか料理を食べ終えた私とロンダーは、デザートをいただいていた。
 不思議なことに、デザートはとてもおいしかった。甘すぎる訳でもなかったし、この店のことがどんどんとわからなくなってくる。

「なるほど、レミアナ嬢はやはり色々と大変だったという訳ですか」
「まあ、そうですね」

 そんなデザートをいただきながら、私は自分の婚約破棄について話していた。
 二つの侯爵家に起こった問題は、クルレイド様の耳にも入っていたようだ。彼も大まかに事情を知っていた。

「アルペリオさん及びランペシー侯爵家が姉上にした仕打ちは、許されることではありません。父上もかなり怒っていますよ」
「それは当然だろうな。しかし、アルペリオ・ランペシーか……」
「クルレイド様、どうかされたのですか?」