「妹にしか思えない」と婚約破棄したではありませんか。今更私に縋りつかないでください。

 今回の件に関して、結論を出しているのだろう。その采配によって、ランペシー侯爵家の今後は決まることになるのだ。

「ランペシー侯爵、ことの大きさはあなたも理解しているでしょう。少々心苦しいことではありますが、あなたにはその責任を取ってもらわなければならない」
「もちろんです。私もその覚悟を決めてきました」

 ギルドルア様の言葉に、ランペシー侯爵は固い面持ちでゆっくりと頷いた。
 覚悟は決めているようだが、それでも辛いのだろう。その表情から、それが伝わってくる。

「もちろん、父上と話さなければなりませんが、ランペシー侯爵家の爵位は剥奪せざるを得ないでしょう。今回のアルペリオ侯爵令息がやったことは、それだけ大きいことです」
「ええ、わかっています。あれを止められなかった責任を果たすつもりです」

 アルペリオ侯爵令息の行動は、ランペシー侯爵家を終わらせるようなものだった。