「妹にしか思えない」と婚約破棄したではありませんか。今更私に縋りつかないでください。

 クルレイド様は、次にアルペリオ侯爵令息の脇腹に剣を叩きつけた。
 それによって、アルペリオ侯爵令息はバランスを失う。彼は地面に倒れたのだ。

「アルペリオ侯爵令息、これ以上の抵抗は無駄だ」
「……く、くそうっ!」

 次の瞬間、クルレイド様はアルペリオ侯爵令息の首元に剣を持ってきた。
 最早彼は、抵抗することができないだろう。クルレイド様は一瞬で、アルペリオ侯爵令息を制圧したのである。

「アルペリオ侯爵令息、随分と大胆な真似をしてくれたな……王城でこんな騒ぎを起こした罪は重いぞ」
「……ふふっ」

 クルレイド様は、アルペリオ侯爵令息に対してゆっくりと言葉をかけていた。
 それに対して、アルペリオ侯爵令息は笑う。その笑みは、不気味な笑みだ。こんな状況であるというのに、どこか余裕も伺える。

「……何がおかしい?」
「ふふっはははっ! これで僕も終わりか!」