「妹にしか思えない」と婚約破棄したではありませんか。今更私に縋りつかないでください。

「お言葉ですが、どの道彼は止まらなかったと思います。彼は今回の計画を時間と労力を使って成し遂げたのですから」
「そうですね。兄上は随分前から彼女に目をつけていた。情けない話ですが、俺くらいの年齢の時から兄上は既に進むべき道を切り開いていた……」

 ギルドルア様は、恐ろしい人だった。
 彼はきっと、目的のためには手段を選ばないだろう。今回の件で、それを思い知らされた。
 次期国王としては、それで正しいのかもしれない。ギルドルア様は、王への道筋をしっかりと見据えていたということだろうか。

「……そういえば、ギルドルア様はどうやって国王様を抑えつけていたのですか? いえ、そもそも彼は本当にランカーソン伯爵夫人と関係を?」