「兄上は、そこまでしてランカーソン伯爵夫人を陥れたかったのですか? 彼女を抑えるにしても、もっと方法はあったでしょう?」
「抑える? ふむ、クルレイド、君は何か勘違いをしているようだね?」
ギルドルア様は、少しだけ嬉しそうな表情をしていた。
その表情の意図が読めない。彼という人間は、一体何を考えているのだろうか。それがどんどんとわからなくなってくる。
「仮に今回の出来事が僕の仕込んだことだとしても、彼女を失脚させるというだけなら、こんなことはしないだろう」
「……それなら、一体兄上は何を考えているのですか?」
「要するに僕は、彼女を拘束したかったということになるだろう。彼女を国家転覆の首謀者として捕えることに意味があったということになる。それはどうしてただと思う?」
「どうしてって……」
話の内容とは裏腹に、ギルドルア様は極めて明るかった。
「抑える? ふむ、クルレイド、君は何か勘違いをしているようだね?」
ギルドルア様は、少しだけ嬉しそうな表情をしていた。
その表情の意図が読めない。彼という人間は、一体何を考えているのだろうか。それがどんどんとわからなくなってくる。
「仮に今回の出来事が僕の仕込んだことだとしても、彼女を失脚させるというだけなら、こんなことはしないだろう」
「……それなら、一体兄上は何を考えているのですか?」
「要するに僕は、彼女を拘束したかったということになるだろう。彼女を国家転覆の首謀者として捕えることに意味があったということになる。それはどうしてただと思う?」
「どうしてって……」
話の内容とは裏腹に、ギルドルア様は極めて明るかった。



