派手な柄のシャツに黒いズボンに顔に刺青の入った男と

白いタキシードに、ネックレスじゃらじゃらの男。

「・・・す、すいません!」

すると柄シャツの男が突然足を抑えた。

「いってー。骨折れちゃったかもなー。

おい、女!どう責任取ってくれるんじゃ!」

「せ、責任って・・・

私まだ高校生で...そんなお金無くて」

「・・・舐めとんのか?

じゃあここに親呼べや!

それで責任とってもらうからな!」

「…わざとぶつかったわけじゃないのに」

「あ?ガキの分際で俺らに口答えしようってか…?

痛い目見ないと分かんねぇーみたいだな!」

芽衣の目の前に男の拳がすごい速さで飛んでくる。

「…っ」
(避けれない…!)

殴られると思った次の瞬間、

芽衣の前に黒いスーツに身を包んだ長身の男が現れ、
いとも簡単に拳を片手で受け止めた。

「…え?」

黒いスーツに身を包んだ男はそのまま芽衣の前に立つ。