溺愛彼氏はめんどくさい

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「いやぁー、傑作だったねぇ今朝のは」


「やよい顔真っ赤だったねぇー」



「あれは菜柚が悪いからね?」

「??わたし?」


「そう、」



なんのことだ?

と首をかしげるとかんなから大きなため息。



「ま、いいけどねあたしは別に」



なんて意味わからないことも口にしている。



「お、ついたよ菜柚」

「お!ここですか!美味しいスイーツのお店!」



かんなと二人で放課後やってきたおしゃれなカフェ。

ずっとまえから行こうと約束していたところだった。



やよいに伝えたときは、
『ふーーーん、彼氏より友達優先、ねぇ……』

と不満げな顔をされた。


『ま、いいよ帰るのたのみしにしてるから』



「なゆ?顔赤くない?」

色気たっぷりに言葉を残したやよいを思い出していた、なんて口が裂けてもいえない


「な、なんでもないよっ」