溺愛彼氏はめんどくさい

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「はぁ……」


部屋に行く気力もなく、リビングのソファに倒れ込む。



潤んだ瞳でみつめてくるなゆを思い出し、苦しくなる。



「かわいすぎんだろっ」


自分の愛が重いことは十分理解している。


許されるなら、ずっと閉じ込めていたい。



そんな欲求に襲われている。



きっと、なゆは俺が「嫌い」と言う言葉にショックを受けているようにみえていたのだろう。

むしろ逆だ。


あんまに「好き」オーラを振り撒いておいて、口からは「嫌い」と漏れるのだ。



素直じゃないところがかわいい



なゆが俺のことが大好きなことは知っている。



朝起こしに行くときも
登校中手を繋ごうとするときも
教室前で引き留めるときも
昼休みに教室へ遊びに行くときも
帰り、迎えに行くときも


俺の姿をみつけた途端になゆは表情が柔らかくなる。




「無自覚なのかな……」