教室から出る前に、右と左を確認する。
廊下にいるのは部活へ急ぐ生徒たち。
……よし、いない!
今ならこの流れに紛れて帰れ……。
「どこ行くの?」
「……っ⁉︎」
突然後ろから耳元に吐息がかかって、私は慌てて飛び退く。
後ろを振り返ると、いつにも増してキラキラとした輝きを放った笑顔を浮かべている会長がいた。
キラキラ過ぎるのが逆に怖い……。
「今日は生徒会に集まれ……集まってって言ったよね?」
相当イラついているのか、普段の完璧な王子様のような演技にひびが入ってしまっている。
「ちょ、ちょっとお手洗いに……」
苦し紛れにそう言って私が行こうとした方を指さすと、即座に会長の指摘が入る。
「トイレは反対側だよ?」
騙されてくれるわけないか……。
会長の醸し出すオーラが怖すぎて、上げたままの指をゆっくり下げる。
「すみませんでした……」
「ふふっ、わかったなら良し。行こうか!」
何故かテンションが高い会長が怖すぎて、離れて歩こうとすると、容赦なく右手を掴まれて無理やり隣を歩かされる。
「えっ、あの二人、なんで手を繋いでるの⁉︎」
「いいなぁ!」
通りすがりの女の子たちがそう言っているのが聞こえてきて、私は苦笑いをすることしかできない。
あはは……変わる?
廊下にいるのは部活へ急ぐ生徒たち。
……よし、いない!
今ならこの流れに紛れて帰れ……。
「どこ行くの?」
「……っ⁉︎」
突然後ろから耳元に吐息がかかって、私は慌てて飛び退く。
後ろを振り返ると、いつにも増してキラキラとした輝きを放った笑顔を浮かべている会長がいた。
キラキラ過ぎるのが逆に怖い……。
「今日は生徒会に集まれ……集まってって言ったよね?」
相当イラついているのか、普段の完璧な王子様のような演技にひびが入ってしまっている。
「ちょ、ちょっとお手洗いに……」
苦し紛れにそう言って私が行こうとした方を指さすと、即座に会長の指摘が入る。
「トイレは反対側だよ?」
騙されてくれるわけないか……。
会長の醸し出すオーラが怖すぎて、上げたままの指をゆっくり下げる。
「すみませんでした……」
「ふふっ、わかったなら良し。行こうか!」
何故かテンションが高い会長が怖すぎて、離れて歩こうとすると、容赦なく右手を掴まれて無理やり隣を歩かされる。
「えっ、あの二人、なんで手を繋いでるの⁉︎」
「いいなぁ!」
通りすがりの女の子たちがそう言っているのが聞こえてきて、私は苦笑いをすることしかできない。
あはは……変わる?



