「お前、生徒会副会長になれ」
……この会長、頭でも打ったのかな?
「……今なんて?」
聞き間違いかもしれないと思って聞き返すと、さっきと同じ言葉が返ってくる。
「だから、副会長になれって言ってんだ」
その顔は冗談を言っているようには見えない。
「ど、どうして……?」
「監視できるだろ、お前が副会長になったら」
意地悪そうに笑いながらそう言う会長。
た、確かにそうだけどっ………。
「い、嫌です!」
「あ?」
「嘘ですやります」
会長の圧に押されて、私はつい頷いてしまう。
……っ、もう、この人はっ!!
同級生を脅して楽しいのかっ!?
恨みを込めて会長を睨んでいると、どこからか笑いを含んだ声が聞こえてくる。
「おいおい、北斗。そんな言い方は酷いだろ」
「……武田、いつからいたんだ?」
「ずっとだよっ!」
あ、確かこの人昨日の……。
私の視線に気がついたのか、声の主は私の方に目線を向けて爽やかな笑顔を作った。
「あ、自己紹介が遅れたね。俺は武田真一郎。生徒会の書記をしてるんだ」
武田くんは会長のそばにいるからあまり目立たないけど、会長の次に女の子に人気な人。
まあでも、会長とは違って彼女さんがいるらしいから、ほかの女の子たちからのプレゼントとかは受け取らないようにしているらしい。
あれ?でも、なんで武田くんが副会長にならないんだろう……。
「俺、習い事いっぱいしてるからさ、副会長はできないんだよね」
ごめんねー、と手を合わせてそう言う武田くん。
習い事かぁ……さすが学年二位の人は違う。
あ、一位は会長だよ。
残念ながら。
イケメンで、勉強が出来て、生徒会の仕事も出来て、この文武両道男めっ……。
羨ましい……。
「とにかく、明日から生徒会活動が始まるからな!覚悟しとけよ!」
その会長が魔王のように笑いながら私に向かって人差し指を突き出してくる。
この日から、私の平和な学校生活が崩れてしまったのです。
……この会長、頭でも打ったのかな?
「……今なんて?」
聞き間違いかもしれないと思って聞き返すと、さっきと同じ言葉が返ってくる。
「だから、副会長になれって言ってんだ」
その顔は冗談を言っているようには見えない。
「ど、どうして……?」
「監視できるだろ、お前が副会長になったら」
意地悪そうに笑いながらそう言う会長。
た、確かにそうだけどっ………。
「い、嫌です!」
「あ?」
「嘘ですやります」
会長の圧に押されて、私はつい頷いてしまう。
……っ、もう、この人はっ!!
同級生を脅して楽しいのかっ!?
恨みを込めて会長を睨んでいると、どこからか笑いを含んだ声が聞こえてくる。
「おいおい、北斗。そんな言い方は酷いだろ」
「……武田、いつからいたんだ?」
「ずっとだよっ!」
あ、確かこの人昨日の……。
私の視線に気がついたのか、声の主は私の方に目線を向けて爽やかな笑顔を作った。
「あ、自己紹介が遅れたね。俺は武田真一郎。生徒会の書記をしてるんだ」
武田くんは会長のそばにいるからあまり目立たないけど、会長の次に女の子に人気な人。
まあでも、会長とは違って彼女さんがいるらしいから、ほかの女の子たちからのプレゼントとかは受け取らないようにしているらしい。
あれ?でも、なんで武田くんが副会長にならないんだろう……。
「俺、習い事いっぱいしてるからさ、副会長はできないんだよね」
ごめんねー、と手を合わせてそう言う武田くん。
習い事かぁ……さすが学年二位の人は違う。
あ、一位は会長だよ。
残念ながら。
イケメンで、勉強が出来て、生徒会の仕事も出来て、この文武両道男めっ……。
羨ましい……。
「とにかく、明日から生徒会活動が始まるからな!覚悟しとけよ!」
その会長が魔王のように笑いながら私に向かって人差し指を突き出してくる。
この日から、私の平和な学校生活が崩れてしまったのです。



