またこめかみに手を当てて深いため息をついた。

さて、この状況がわからない人のために昨日あったことをお話ししよう。

            +   +   +

放課後、私は先生に呼び出しをくらってしまい、帰るのが遅くなってしまった。

「まったく……日誌くらい少し適当に書いてもいいじゃん……」

誰にも届くことのない愚痴を小声で言いながら、時間短縮をしようと中庭を突っ切ろうと

すると、男の人の叫び声が聞こえてくる。

「あーっ、くそ。マジうぜぇ……」