裏表が激しい生徒会長に目をつけられてしまいました

それだけで全身に鳥肌が立つんだから、この男は恐ろしい。

「だ、だって、彼女とか、あの子、暴走しそうだったし……」

「……」

「……ごめんなさい」

絶対に私が悪いとは思っていなかったけど、なんとなく謝る。

「……まあ、いい。助かった」

やっと王子様スマイルを崩して、いつもの無表情に戻る。

それを見て私は安堵のため息をつく。

「ふぅ、千秋くんの王子様スマイル怖かったぁ」

私がそう言って緊張した筋肉をほぐすために伸びをすると、やっと動きだしていた千秋くんがピタリと動きを止める。

「は?」

「え?」

「こわ……え?」

頬をピクピクと震わせて私の言葉をくりかえす千秋くんに、私は心の声を口に出してしまっていたことにやっと気がつく。

「え……口に出しちゃってた!?」

「え、俺の王子様スマイルって怖いの?え?じゃあ王子様スマイルじゃなくて魔王様スマイル?え?」

今までの鏡の前での苦労は……っ?とちょっと涙目の千秋くん。