「あーっ、くそ。マジうぜぇ……」
「なんなんだよ、急に」
突然立ち上がって持っていた手紙をくしゃくしゃにして放り投げる。
武田は驚いたように一歩後ろに下がったが、手紙に気がついて、なんだ、そんなことか
とでも言うように肩をすくめた。
こいつ……人の気も知らないで……。
「まあまあ、そんなに嫌なら断ればいいのに」
「そうすると次は『千秋くんの意地悪!』が始まるんだろ?それよりはマシだ」
「そうか?そんな感じには見えないけどな」
そろそろ武田を一発殴ろうかと、一歩踏み出した時、カランッと
音が鳴って、素早く音の鳴った方を見る。
「あれって……」
「あぁ」
すぐに柱に隠れてしまったからしっかりとは見えなかったが、
間違いない。
「朝比奈穂乃果……」
俺の最初で最後の初恋の女。
「なんなんだよ、急に」
突然立ち上がって持っていた手紙をくしゃくしゃにして放り投げる。
武田は驚いたように一歩後ろに下がったが、手紙に気がついて、なんだ、そんなことか
とでも言うように肩をすくめた。
こいつ……人の気も知らないで……。
「まあまあ、そんなに嫌なら断ればいいのに」
「そうすると次は『千秋くんの意地悪!』が始まるんだろ?それよりはマシだ」
「そうか?そんな感じには見えないけどな」
そろそろ武田を一発殴ろうかと、一歩踏み出した時、カランッと
音が鳴って、素早く音の鳴った方を見る。
「あれって……」
「あぁ」
すぐに柱に隠れてしまったからしっかりとは見えなかったが、
間違いない。
「朝比奈穂乃果……」
俺の最初で最後の初恋の女。