裏表が激しい生徒会長に目をつけられてしまいました

「大丈夫大丈夫。俺、脚本係だからもうやることないんだよね」

ヒラっと手に持っていた冊子を振ってそう言う武田くん。

「へ〜、そうなんだ」

「うん、そうなんだ」

へ〜、武田くんが脚本……。

じゃあ武田くんが脚本家を目指してる女の子か……。

え?

女の子……?

も、もしや、私はとんでもない間違いをしていた……?

「た、武田くん?」

恐る恐る武田くんに声をかけると、不思議そうに首を傾げる。

「ん?」

「武田くんって……もしかして女の子だったりする?」

「え、何それ。俺って女の子なの?」

面白そうに笑う武田くんを見て、さらに困惑が広がる。

「だ、だって、千秋くんが脚本は脚本家を目指してる女の子って……」

「あー、……誤魔化してとは言ったけど、まさかそうやって誤魔化すとは……」

「え?」

小さな声でボソッと何か呟いた武田くん。