後ろの方から聞こえてくる声に、心の中で反応する。

それに、会長、顔はいいけど中身がアレだからなぁ……夢を見させてる女の子が可哀想……。

「お前、今失礼なこと考えただろ?」

人気が少なくなったところで、会長にガンを飛ばされて首をブンブン振る。

……これからは会長がいないところで失礼なことを考えよう。

なんて思った私は悪い子?

                 +  +  +

結果、私は悪い子だったみたい。

なぜなら……。

「じゃあ、文化祭実行委員長の朝比奈さん、副委員長は久保田くんでお願いします」

ぱちぱちぱち

生徒会役員の少し力強い拍手が聞こえてきて、実感する。

ここにいる全員、この役職に就きたくなかったんだろうな……。

と。

でも、今回のこれはどうあがいても私になってたよね……。

会長の鋭い眼差しが会議が始まってからずっと向けられていることに気がついていた私は、

そう思った。