裏表が激しい生徒会長に目をつけられてしまいました

「はい」

「はいって……お前なあ、犬と猫を学校に連れてくるつもりか?」

校則違反だぞーとだるそうに言う会長に、首を振る。

「いいえ。クラスで犬と猫に分かれて仮装するんです」

これの提案者、動物が好きなのかと思ったら、逆に苦手で、苦手を克服するためにこれを提案したらしく、何かと情にあついうちのクラスはそのまま流れでこの出し物に決定。

別に反対ではないけど……。

「……なんか、シュールだな」

クラス全員が犬と猫になっている姿を想像したのか、会長はなんとも言えない顔でそう言った。

今回ばかりは会長の意見に賛成。

「私もそう思いました」

「……なあ、ずっと気になってたんだが」

くすくす笑って同意すると、会長は少しの間だまってから、改まったようにそう切り出す。

「なんで敬語?」

「……は?」

改まって何の話かと思えば、そんなこと……?

「いや、武田にはタメ口なのに俺には敬語で名前すら呼ばない」

「はぁ……」

子供みたいに唇を尖らせてそういう会長に戸惑ってしまう。

急にどうしたんだろう……。

嫉妬?

……まさかね。