「このクラスに朝比奈穂乃果さんっている?」

十二月が始まり、クラスでも暖房がつけられるようになって、生暖かい空気

にまとわれてぬくぬくしていると教室のドアの方から声がする。

「目の保養……」

「今日もかっこいいっ……!」

たくさんの女の子たちに囲まれていて誰かは見えないけど、なんとなく予想はついた。

「ありがとう。君たちも可愛いよ」

「きゃーっ!」

女の子に神対応で。