――――一時間目の授業も終わり、いつの間にか四時間目の授業の始まりのチャイムが鳴った。
いつもは長く感じる学校の時間が今日はとても短く感じた。
これも、満月綺葵琉との会話からだろうか。
しかも、満月くんが教科書を忘れたのは、
一時間目の数学の授業の時間だけではなく、今のこの時間も含めて全てだった。
授業の話はほぼ聞いていなさそうだし、つまらないからと言って、
一緒に見ている私の教科書に落書きをしようとする。
それを止める。
その繰り返しが続き、一時間目以降は集中力が少しかけていた。
常に彼を見張っている状態。
私は教科書に限らず、ノートなどでも他人に何か書かれるとういことがあまり好きではない。
ましては、
まだ話したばかりのような人に自分のものを汚されたくないというプライドというのかは分からないが
そういうものがある。
だから、書こうとする彼の手首を掴んでは、「書かないで!」というのみ。
そう言うたびに肩を震わせるようにクスクスとまるで小学生の子供かのように彼が笑う。
普段は大人びてて、何を考えているか分からない雰囲気とは違う姿で思わず胸がキュンと高鳴る。
この出来事があってからか、なぜか彼とよく話すようになった。
授業以外に昼休みや、授業の合間の休み時間に。
それと同時に、彼への怖さも次第に小さくなってきていた。
いつもは長く感じる学校の時間が今日はとても短く感じた。
これも、満月綺葵琉との会話からだろうか。
しかも、満月くんが教科書を忘れたのは、
一時間目の数学の授業の時間だけではなく、今のこの時間も含めて全てだった。
授業の話はほぼ聞いていなさそうだし、つまらないからと言って、
一緒に見ている私の教科書に落書きをしようとする。
それを止める。
その繰り返しが続き、一時間目以降は集中力が少しかけていた。
常に彼を見張っている状態。
私は教科書に限らず、ノートなどでも他人に何か書かれるとういことがあまり好きではない。
ましては、
まだ話したばかりのような人に自分のものを汚されたくないというプライドというのかは分からないが
そういうものがある。
だから、書こうとする彼の手首を掴んでは、「書かないで!」というのみ。
そう言うたびに肩を震わせるようにクスクスとまるで小学生の子供かのように彼が笑う。
普段は大人びてて、何を考えているか分からない雰囲気とは違う姿で思わず胸がキュンと高鳴る。
この出来事があってからか、なぜか彼とよく話すようになった。
授業以外に昼休みや、授業の合間の休み時間に。
それと同時に、彼への怖さも次第に小さくなってきていた。

