あの子と私

「…え」


少し重い空気が流れ、立花が気まずそう慌てて言った。


「あー、川野さんにプリントやって貰ったの。ね?川野さん」

「うん」


それを聞いたミッコは少し黙ると、私を見て笑顔で言う。


「へぇ~、そうなんだ?じゃあ川野さん、私のもやっといてよ」

「…え」

「いーじゃない、川野さん。やってあげたら?だって皆、友達でしょ?ね、ミッコ」


友達……?

私は顔色を伺うようにミッコの方を見ると、ミッコは満面の笑みで私に言う。


「やってくれるよね?友達だもん」


友達……?

だったら私…やる。

私は笑顔でプリントを受け取り、席に戻ろうとした時だった。


「お前らさー、いい加減にすれば?」


私は急に聞こえて来たヨシの大きな声に振り返り、ザワついていた教室が一気に静かになった。


……誰に言ってるの?


ヨシの視線は立花達の方に向いていて、立花やミッコは顔を紅潮させていく。


「アリスの事利用して、マジで最低だな?」

「わ、私達は別に…ね?」

「…うん」


ヨシはその言葉を聞いて更にキツく言った。


「友達友達って、アリスに押し付けてんじゃん」