あの子と私

そしてボンヤリと歩いていると、立ち止った二人にぶつかる。


「…何?」

「次はここね」


そう言ってニヤニヤしているヨシの視線の先には、大きな眼鏡屋が建っている。


「目…悪いの?」

「まぁね。さ、入ろう」

「うん」


三人で眼鏡屋に入り、ヨシはどんどん奥に進んで行き、店員に声を掛ける。


「こんにちは」

「あっ、広瀬さん。新しいカラコン入りましたよ」

「うん。俺のは又でいいんだけど…この子に似合いそうな眼鏡って、どの辺に置いてある?」


えっ?私……?

店員は私をジッと見た後に言う。


「お嬢さんに似合いそうなのはこちらですね」


私は眼鏡を持ってるのに何で…?

私はヨシの腕を掴んで言った。


「私だったら眼鏡持ってる」


ヨシは聞こえてない振りをして、私を無視して店員の後を着いて行き、可愛い眼鏡のコーナーで楽しそうに眼鏡を選び始めた。


「んー、そういう無難な感じじゃなくて……これなんかいいんじゃない?アリス、ちょっと来て」


戸惑う私の背中をトモが押して言った。

「行ってみろよ。掛けてみるだけでもいいんじゃね?」