あの子と私

「アリス?」


顔を上げると金髪から茶髪になったトモが立っていて、私を暫く見ると笑みを溢す。


「似合ってんじゃん。誰かと思った」


私はトモに笑顔お返すと二人並んで座って、ヨシを待つ。


「アリスってさ、昔から勉強ばっか?」

「…うん」


トモは少し黙ると口を開く


「俺、ずっと好き勝手にやって来たから、アリスを見てると大変そうって言うか、何かスゲーなって。あんなストレス溜めても貫くって、なかなか出来ないよな」

「……」


私は普通にやってきたつもりだけど

違うの…?

そして少し沈黙が続くと、ヨシが頭をクシャクシャしながら、照れ臭そうな顔をしてやって来て言った。


「何か慣れないなぁ。変じゃない?」

「ううん。似合ってる…と思う」


私がそう言うと、ヨシは驚いた顔をして、私の顔をジッと見て言う。


「アリス…似合ってるじゃん。可愛い」


ヨシのその言葉に顔が赤くなる。
男の子に可愛いなんて言われたの、生まれて初めてなんだ。


「何?アリス照れてる?可愛い」


ヨシはそう言って顔を近づける。


「やめてっ…!」


私がそう言うと、ヨシは苦笑いして言った。