あの子と私

「……」


こんな時、何て言えばいい?

こんな事想像さえした事無かったから分からない。

今迄の事、全部話す?


ううん。
それだけは出来ないんだ。


私は何も言えなくて、ヨシが掛けた音楽が流れる。

暫く沈黙が続くと、ヨシが口を開いた。


「アリスは…こいつの事が好きなの?」


私は首を横に振る。


「俺さ…最近アリスの様子がおかしくて、アリスの事気になってたんだけど…今のメール見て気付いたんだ。俺…嫉妬してた。アリスの事、好きなんだ」


ヨシが私を好き…?

ヨシは少し不安そうな顔をすると、私に聞いた。


「アリスはまだ俺の事が好きなの?それとも……」

「……私もヨシが好き」


私がそう答えると、ヨシは嬉しそうな顔をして、私を抱き締めて言った。


「良かった…。今迄も付き合ってたけど…これからちゃんと付き合っていこう?}

「…うん」


その時、真雪の悔しそうな顔が頭の中に浮かんで来た。

ヨシは真雪じゃなく、私を選んだんだ。

綺麗な真雪じゃなく、冴えない私を……。


思わず笑みが零れた。