あの子と私

私は周りをキョロキョロ見回すと、携帯を閉じる。


「…どうしたの?アリス」

「何でもない」

「…うん」


ヨシは少し不機嫌な顔になり、黙ったまま家に行きヨシの部屋に入ると、いつものように音楽を掛けて座った。

やっぱりタカのメール、変に思われてるかもしれない…。

何か落ち着かなくて不穏な空気を掻き消すように私は言う。


「私…勉強するね」

「…うん」


教科書を出して勉強を始めようとした瞬間、携帯がブルブル鳴った。

嘘……。

さっきメールが来たばかりなのに、もう…?


「アリス…携帯鳴ってるよ」


ヨシの言葉に頷き、携帯を出して開いてメールを見ようとした瞬間、ヨシが携帯を覗き込んだ。

嘘だ……。


from.タカ
好きだよ


私は携帯を手にしたまま凍り付いた

今迄そんな事一度も言われた事無かった。


『メールしろ』、『電話して来い』以外は、何処かで見てるようなメールしか送って来なかったのに……。

せっかくヨシがちゃんと想ってくれるようになったかもしれないのに、何で……?


ポツリとヨシが口を開く。


「タカって誰…?どういう事…?」