あの子と私

「一緒に住んでる人が今日は早く帰れるって」

「ふーん…。そういえばアリスさ、今何処に住んでるんだっけ?」

「○○駅の方」


私がそう答えると、ヨシは優しい顔をして言った。


「俺も位階見てみたいな。アリスが住んでる所。一緒に住んでる人にも会わせてよ」

「うん。正美さんに話しておくね」

「正美さんって言うんだ?楽しみにしておくよ」


私は頷き、ヨシの顔が近付いて来てソッと唇が唇に触れた。

あの時の、真雪に振られて悲しんでた時のキスとは違う。

やっとヨシが私を見てくれてるんだ。

絶対にこの状況を壊してはいけない。

それから暫く、時々来るタカからのメールに、ヨシにバレないように従い続けた。

三学期の試験が近付いた頃、ヨシが言う。


「アリス、今日も一緒に帰るよね?」

「もうすぐテストだし、今日は帰って勉強したいから」

「勉強だったら、家で一緒に出来るじゃん。家に来なよ」

「…うん」

ヨシは機嫌良く話しながら家に向かい、ヨシの家に近付いた時、ポケットの中の携帯がブルブル鳴った。


「ちょっとごめん」

「…うん」


携帯をヨシの見られないように開く。


From.タカ
今日も男と一緒だな