あの子と私

「正美さん、お帰り」


私が玄関まで出迎えると、正美は笑顔で言った。


「おぉ。…何かいい匂いがするけど、アリスが作ったのか?」

「うん」

「ちょうど腹減ってたんだ」


二人でキッチンに向かうと、正美は私が作った目玉焼きを見て無表情で黙る。


「…目玉焼き」


私の言葉に焦るように笑いながら正美は言った。


「だよな。米は?」

「…炊いてない」

「うん」


私は正美に料理を教わりながら思う。

正美と一緒に居ると心が洗われる気がするんだ。

あの真雪への感情も全て洗われる気がした。



ー翌日

学校に行き教室に入る。

昨日ヨシとトモは何を話したんだろうか?

暫くするとヨシが来て、私はいつもの様にヨシの席に行く。


「おはよう、ヨシ」

「おはよう、アリス」


少しスッキリした顔をしてる…?


「昨日トモと何したの?」


私がそう聞くとヨシは穏やかな表情で答えた。


「昨日トモに話してさ、携帯の番号を変えたんだ。又メールが来るかもしれないけど、あれから来てないんだ。アリス、番号とアドレスを教えるから、赤外線通信しようよ」

「…うん」


ヨシから赤外線通信で送って貰うとチャイムが鳴る。