あの子と私

私が席に戻った時、トモが教室に入って来て、自分の席に座る。

トモが真雪と付き合ってて良かった。

もし付き合っていなければ、ヨシと一緒に居るのは私じゃなくて、トモだったかもしれない。

ううん。


真雪だったかもしれない……。

私は真雪の方に視線を向ける。

すると女の子達と楽しそうに話をしていた。

私を家から追い出した癖に、何も無かったような顔をして笑っているなんて許せない…!


絶対に許さない…!


時間が掛かってもいい。

笑えなくしてやるんだ……!!



その為にはまずヨシを完全に私の物にしないといけない。

もっと…もっと孤独にさせて一人ぼっちにするんだ。


休憩になる度、私はヨシの席に行き、移動教室の授業が始まる前の休憩になると、ヨシの席の所に行ってヨシに言う。


「次は科学室みたいだね」

「…うん」


クラスの子達は皆科学室に向かい、ヨシと二人きりになった時、私は言う。


「そろそろ行く?」

「…うん」


そして教室を出て階段の手前まで行った時、ヨシに言った。


「忘れ物したみたい。先に行っててくれる?」

「うん…」