あの子と私

そして公園に着くと相川が来るのを待つ。

渡したら直ぐに帰れるように、片手に1200円を握りしめた。

相川と居る所を誰かに見られたら、噂になるかもしれない。

だから渡したら直ぐに帰らないと……。

相川を待っている時間は凄く長く感じる。

一方的に電話を切ったけど、相川くんは来るの…?

公園の入り口に視線を向けたまま、どれくらい待ったんだろう?

相川の姿と、もう一人、広瀬の姿が見えた。

顔が熱くなる。

広瀬くんに話した……?

二人はいつも一緒だから、話していてもおかしくない……。

気分がどんどん落ちて行く私に、相川と広瀬は近付いて来て言った。


「悪い。遅くなった」

「ううん……」

私は相川の顔をジッと見て、目で問いかける。

”広瀬くんに言った?”


「……要らねえから」

「えっ…?」

「何々?何が要らないの?さっきから俺だけ分かんないんだけど」

私と相川のやり取りを見て、広瀬の興味津々の様子に私は安心した。


言ってない。


「でも……悪いから」

「だから何?教えてよ」