あの子と私

隣の席の山井を見ると山井は頬杖を付き、知らん顔で黒板の方を見てる。


……何?


紙を見ると”川野さん”と書かれていて、私は紙を持ち机の下に隠すようにして、ソッっと紙を開く。


080-1234-5678
tomo36〇×@doshimo.ne.jp
いつでも連絡しろよ

相川


相川の方を見ると、いつもと変わらず机の上に伏せている。

私は相川の連絡先が書いた紙を折り畳んで、制服のポケットに入れた。

ちょうど良かった。

帰ったら相川くんに連絡して、参考書のお金を返そう。

やっと授業に集中出来て、あっという間に学校が終わった。

学校が終わり急ぎ足で家に帰ると、家の電話から相川の携帯に電話をする。
相川は3コールくらいで電話に出た。

「はい」

「…川野だけど」

「もう何かあったのか?」

「参考書のお金を返そうと思って」

「あー、あれならいいよ」

「返したいから30分後にあの時の公園に来て」


私はそうい言うと相川の返事も聞かずに、一方的に電話を切る。
そして急いで部屋に入ると、服に着替えてクローゼットの中の、相川に貰った参考書の値段を確認し、お金を持ってあの時の公園に急ぐ。