あの子と私

ー翌日

学校に行くと、相川が来るのを待つ。

今日も遅刻?

そう思った時、相川が来て私は思わず視線を反らす。


早くお金、返さなきゃ……


でも


話しかけにくい。


どうしよう……


相川に話しかける事が出来ないまま、時間だけが経ち、1時間目も2時間目も上の空のままで終わっていく。


「じゃあ、ここを…川野」


私…?

聞いてなかった。

私は立ち上がり下を向く。


どうしよう……。


「どうした、川野。川野なら簡単だろ?」


だって聞いてなかった。

分からない。


「…分かりません」


私の言葉にクラスがざわつき、自分の顔が赤くなっていくのが分かる。


「川野さんでも分からない事あるんだ?」

「私でも分かったよ。勉強しか取り柄がないのにねー」


先生は気まずそうに慌てて言った。


「川野、座っていいぞ。じゃあ、宮田」

「えー、分かるわけねぇじゃん」


私は座り、授業に耳を傾ける。

なんだ……簡単じゃない。

ちゃんと聞いてたら答えられたのに。

そして少しすると、隣の席の子から私の机の上に、小さく折り畳まれた紙が置かれた。


何だろう……?