あの子と私

父親と母親の言い合いあ頭の中でグルグル回る。

息がどんどん苦しくなった。

落ち着け。


本屋が見えて来た……

私は又、いつものように呼吸を整えて、本屋の中に入る。


今日も本屋のおじさんは、眠そうな顔をしてウトウトしてる。


大丈夫

今日もバレない。

バレる訳がない。

何だっていい。別に欲しい訳じゃない。


そう思い、参考書の所に行くと手を伸ばす。


そして一冊の参考書を取り、鞄に入れようとした瞬間、本を持っていた手が軽くなった。


……?


顔を上げると、相川が鋭い目で私を見ていた。


又……相川くんに見付かった


もう見逃してくれないに決まってる


何でこの本屋にいるの……?


心臓がバクバクして、崖から突き落とされたような気分だ…。


呆然とする私を置いて、相川は本を持ったままレジへと向かう。


私は頭の中が真っ白になって動けないでいると、相川がやって来て、私の手を引き本屋の外に出る。

そして少し歩くと、相川は立ち止った。


「……」


何も言えないで俯く私に、相川は本を差し出して言った。