―――…―― 着いたのは、俺の事務所。 今いるのは、メイク室。 そして今の俺は… 「……え?」 …少々、いや、かなり、 驚いています。 「梨陽先生…だよね?」 「…そうだよ。 ごめんねっ梨陽先生でっ」 片山さんは、少し拗ねたような顔をして、こっちを見ようとしない。 「へー…けっこう…」 人ってメイクしたり髪染めるだけで変われるんだな ってゆう言葉は、飲み込んだ。 「…なに?」 「いや、別に」