「そう。今、ふたりだけ。」 そう言いながら、灯耶は私の後頭部に手を回し、じりじりと近付く。 妙に色っぽいその顔は、いつもの灯耶じゃないみたいで。 私の頬は熱を帯びてきて 私の体は灯耶が私の髪に指を絡ませるたびにびくっと震えて 私の心臓は …ばくばくと音をたてる。 「大丈夫。 ふたりっきりだからって、襲ったりしないから」 そんなこと言いながら、灯耶の顔はもう10センチ先まで迫っていた。 「…ただ、 ちょっとだけ、ね」