――だんだんと “どきん、どきん”という音が 大きくなっていって それは 僕の世界から 僕と片山さん以外を 消し去った 今 僕の頭の中には 「俺の気持ちにこたえて」 ってゆうより 「隣にいさせて」 ってゆう思いしかなくて 「もう片山さんに 孤独を感じてほしくない」 そう願っているはずなのに 「片山さんの隣に座るのは 俺だけにしてほしい」 と同時に願ってしまう僕は 矛盾してるのかな