ぴか★すき


「ごめんね、嘘ついちゃった」


公園のベンチに座り、僕は口を開いた。

本当はこんなことが言いたいんじゃない。
片山さんの気持ちを、確かめたい。


…なんで六哉に襲われてるのに、抵抗しなかったのか。


でも片山さんはそんな僕の気持ちに気付くはずもなく。
ただぷるぷると首を横に振った。



「それに…、梨柚って、呼んじゃった。…嫌だった?」


だから!
こんなことが言いたいんじゃないんだってば。

確かにこのことも重要だけど。
できればこれからも、「梨柚」って呼びたいから。



「全然、嫌じゃないよ」


…実際、そう言ってもらえて嬉しいけど。

…だけど!
もっと重要なことが、あるでしょ?

僕はそれを、片山さんに確かめなきゃいけない。


だけど僕は…
結構 臆病だったようで。