ぴか★すき

「…はぁっ!?」


いい感じにリアクションしてくれた六哉。
でも、それと同じくらい、
片山さんの目が丸いのは予想外だけど。


「そんで俺たち、一緒に授業さぼる約束してんの。
だから六哉、じゃま。」



なんだ、俺意外とできるじゃん。

誰かを、
大切な誰かを泣かせないようにと思えば、

人間って、意外と頭 回るもんなんだ。



そう思いながら、六哉をきつく睨む。
こんなに人を睨んだことがないから、目が痛い。
でもそんなの関係ない。

次、片山さんになんかしたら、

…消されると思っといて?

そんな気持ちをこめつつ、睨み続ける。



気が済むまで睨んでから、僕は歩き出した。
向かう場所は、もちろん決まってる。

片山さんの肩から手は離さない。


…離したく、ない。