「同じクラスなのにさー、なんで話しかけてくんないの?」
だんだんと六哉は私に近付いてくる。
私は、それに比例するように後ずさりする。
「せっかく梨柚を追いかけて転校までしたのに。」
…やめて。
来ないで。
思い出させないで……!
「俺も今まで梨柚が話しかけてくれるの待ってたんだけどさー、
今日はお祝い言おうと思って♪
《ふたり傘の下で》、
ドラマ化おめでとうございまーす★」
そして私を壁まで追いつめた六哉は、私をはさむようにして手を私の後ろの壁についた。
「なんで…そんなことまで……
知ってんの…?」
「知らないとでも思ったー?
梨柚を追いかけて転校までした男だよ?
それに俺ら…
そーゆー関係じゃん?」
そして六哉は、
私のスカートの中に手を入れた。

