「ひたむきに誰かに思われたら、先輩も変われるかもしれないですよ」

「なによ、それ。ムカつく……!!」

「上に立つ者からのアドバイスです。それでは」


そして時山先輩を置いて、図書室を目指した。

案の定、鍵がかかっている。
が、そんなものは障害にはならない。

だって、


ガンッ


「凪緒!」


大好きな人のためなら、どんな困難も乗り越えられると。

君が教えてくれたんだ――



*城ヶ崎 響希*end