クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です


「こっちは必死に毎日を生きてるっていうのに、響希さんはお父さんと秘密のことですか!

あー、もう分かりましたよ! 響希さんが仕事人間なら、私だって仕事人間になります! 今日こそ絶対、調査を進めてやるんだからー!」


朝の豆騒動があって、だいぶナイーブになっていた私。そこに響希さんにとどめをさされたらしく、ためこんでいた感情が一気に爆発する。


「見ててください、私の力!
絶対、響希さんの役に立ってみせるんだから!

婚約破棄なんてさせないぞー!!」


ひとしきりエレベーターの中で叫んだ後、一階に到着する。

ふぅ、スッキリした。
これで今日も一日がんばれそう!


「そうだ、横断幕!」


朝イチで提出しないといけないことを思い出し、全力ダッシュ。

そして期限ギリギリで間に合った横断幕は、他三チームと共にグラウンドへ飾られる。ウチの横断幕が一番だなぁ、なんて自画自賛していると……。


「凪緒。浸ってるところ悪いけど、今日も昼休み練習だからね」