♡+150が明かしたdevil



一方、その頃の私は――――


「はぁ~……」


使われていない空き教室に入り、膝を抱えて落ち込んでいた。

落ち込んでいるのは、もちろん、あのこと。


「婚約破棄される可能性に、なんで今まで気づかなかったんだろう……」


笹岡から言われて、初めて気づいた。
私が婚約破棄させられる可能性を――


「丸西よりも力がある城ケ崎から〝婚約破棄したい〟って言われたら、どうしよう……」


丸西よりも海外と手を組む方が利益があると分かれば、私なんて簡単に用済みだ。

城ケ崎の海外進出が順調なら、もしかして――


「婚約破棄は、時間の問題……なのかな?」