「その願い、俺が叶えてやってもいいぞ。」


私は目を開けて辺りを見渡した。

誰もいない、いないのにどこかから声が聞こえた。


「だ、だれ……?」

もしかして……幽霊、????


「おい、そこの女。」


目の前を見るとそこには着物を着ている顔の綺麗な男の人が現れていた。


「……だれ。」

「おれはこの神社の神様だ。ここに人が来るのが珍しくてな、つい声をかけてしまった。」


そりゃあこんな山奥の田舎の神社、だれも来ないだろうな……


「神様って……はは冗談はやめてよ。」

「冗談じゃない。では試してみるか?」


そう神様と名乗っている男は急に札を取り出した。