もう遅いよ...

「シノ…」

「ん…マキちゃん、?」



マキちゃんの手が私の頬に触れる。

すごく優しい触れかただ。



「好きだ」

「っ…私もっ!」



私は抱き締められていたマキちゃんの腕に、そのまま身を委ねる。

それと同時にマキちゃんの身体が傾いて、後ろに倒れる。



「ぅわっ!」

「っぶな」

「ごわごごごごごめん!」



慌てて謝るとマキちゃんは笑い出した。




「やっぱりシノはシノだな!」

「なっ…!酷いマキちゃん!」

「ん、悪い悪い。でも、やっぱり可愛いよ」

「な、なななななっ…!」



マキちゃんはずるすぎる。

そんなに甘い言葉、私には糖度が高すぎるのに…!



「マキちゃんも、かっこいいよ」



仕返しで言ってみれば真っ赤な顔をするマキちゃん。

してやったり♪