放課後、私はマキちゃんのもとへ駆け寄る。



「マキちゃん!一緒に帰ろ?」

「ああ、」



私達はいつも一緒に帰る。

その事をみんな認識してるから茶化したりとかはしてこない。

そういうところが一緒にいて楽だし、みんなの大好きなとこだ。

(私が気づいていないだけで、本当はマキちゃんがみんなを睨み付けてたんだけどね...)



「シノ」

「ん~?」

「...夏祭り、浴衣着てく?」

「うん、着てくよ?」

「そうか」



少しだけ、本当に少しだけ顔が緩んだマキちゃん。

マキちゃんも、着てくるのかな?

写真とか、撮れたりするかな?

楽しみだな~!

なんて、この頃は呑気にそんなことを考えてた。