もう遅いよ...

いよいよ来てしまった。

今日からマキちゃん家に居候する日だ。

私はお母さんとマキちゃん家に行くつもりだったのに!

お母さんは私を一人残して空港まで行ってしまった。



「ごめんくださーい!」



私はしょうがなく大きな声でそう言う。

急にガタガタガタタンッと音がしたと思うと、玄関のドアが開いて、マキちゃんのお母さんが出てきた。



「しのちゃん!久し振りね~!さ、あがってあがって!!」

「は、はい…」



相変わらずキレイな白いお家に可愛いマキちゃんのお母さん。

…目の保養っ!

マキちゃんはどこだろ?



「薪飛はねー、今お出掛け中なのよ。ごめんね、早く帰ってきてって言ったのにねー?」

「大丈夫ですっ!」