「みー、いちゃ、ダメですかぁ?」

「ダメっていうか...」

「いいじゃねえか」

「で、でも、帰りとか暗いし...」

「それはあ、大丈夫ですぅ」



みいちゃんはそう言うとマキちゃんにピッタリくっついた。

私は顔から血の気が引いた気がした。



「マキちゃんがぁ、送ってくれるそうなのでっ!」

「ああ」

「...そっか」



もう、なにも言いたくなかった。

あの子は、マキちゃんの“特別”なのかな?

マキちゃんって呼ぶの、私だけの特権だったのに、な...

その後のお祭りは、全然楽しくなくて、気付いたら自分の部屋にいた。